不動産用語にはさまざまな規制をあらわす言葉が数多くあります。例えばよく聞かれるのが日影規制ではないでしょうか。近隣の日照を確保するため、中高層建築物の建設によって近隣の敷地に生じる日影を、一定時間内に抑えることを定めた建築基準法上の規制となります。
日影規制は、地方公共団体が条例で指定する区域内にある、一定の高さ以上の建築物が、冬至の日の8時から16時(北海道のみ9時から15時)の間、規制対象地域に一定時間以上続けて日影が生じないように建物を計画することを義務付けたものとなっています。具体的には、敷地境界から、5m、10mの測定ラインを設定してそのラインを越えて一定以上の日影を生じさせないように建築物の形態を制限することですが、実効性について疑問が投げかけられています。
不動産用語には『文教地区』という言葉があります。都市計画で定める特別用途地区のひとつとなっています。教育や研究、文化活動をする上で、環境の悪化が懸念される施設を造らないように規制するためにあります。パチンコ店やバー、映画館、劇場などの建築が制限されていることが多いです。
不動産用語には『風致地区』という言葉があります。都市計画法で定められる地域地区のひとつとなっています。都市に見られる自然的な景観を維持するために指定された地区では、都道府県、政令指定都市で定める風致地区条例により、建築物の建築、宅地の造成、森林の伐採などの行為を規制しています。
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